神よ、我らとともに
「痛っ……」
口内でも切って血反吐を吐くかと思っていたクロードの予想に反して
男は拳を作り、殴ることはしなかった
その代わり地面に右頬と額を押し付けられ
こめかみに銃口が突き付けられていた
「己の力量を過信するな餓鬼」
ガチャリと銃のレボルバーが回転する
男の手はクロードの左頬を覆い
両立て膝を突いて身動きを奪っていた
手に込められた力が強くなると
地面に頬摺りしている右頬の痛みもさることながら
血がまだ流れている左頬の痛みが脳を強く刺激した
「っ、ぐはっ……」
「剣を抜かず去れ。命を私に差し出すというならこのままここに居るがいい」