先生
「先生、ホントにいいの?
私、先生の傍にいていいの?」


しつこく確かめてみる。


だって…夢だったら寂し過ぎるから。


「いて欲しいな。」

そう言って、私の頬にキスをした。


「電話…ずっと待ってた。」


「かけようと思ったの。

でも、先生は私だけの先生じゃない。

仕事大変なの知ってて邪魔出来なくて。
だから、最後の一個が押せなかったの。」


「バカ…。
気ぃ使ってんじゃねぇよ。

鳴らしていいから番号教えたんだぞ?

鳴って困るなら、番号教えないよ…。」

軽く私の唇に触れただけのキス。



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