先生
海に着いて早速準備を始めた。


買ってきた野菜を共同の水道で洗って、一つのまな板の上で切り始めた。


何でまな板が一つで包丁が二つなのか。

不思議そうな顔で理恵が聞いてきた。


まな板が無かった訳じゃない。


学校では教師と生徒。


節度有る距離でいなくちゃいけない。


この関係が、きっと理恵に寂しい思いをさせている。


デートの時位、普通の恋人でいさせてやりたい。


教師ではなく、ただの男。


生徒じゃない、ただの女。


また嬉し泣きをする理恵の涙をキスで拭ってやった。


俺にはこんな事しか出来ないから。


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