先生
ゆっくり体の向きを変え、涙でグシャグシャになった顔を見せてくれた。


理恵のおでこに俺のおでこを軽くぶつけて

早く大人にならなくていい。

ゆっくり大人になって欲しい…今の俺の気持ちをぶつけたんだ。


俺の首に腕を廻した君。


「龍一さん…マヂで愛してるよ。」


フワッと微笑んで、君からのまだ慣れない、ぎこちないキス。


何度も何度も角度を変えて、好きの気持ちを伝えてくれた君。


俺は目をつむり、ただ君からの愛を受け取った。


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