先生


「あ~っ!!
遅刻しちゃうよぉ。新学期早々、遅刻したらマズイよ?」


携帯で時間を確認して、美咲が私の肩をポンと叩いて急かす。


「え~っ、まだ走るのぉ?
勘弁してよぉ。」


美咲に手を引かれながら校舎の中に入った。


少しズレた下駄箱。

「三年生」


そう書かれた文字に、気持ちが引き締まる。



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