先生
私はただ避けていた。


母親と向き合う事もせずに。


ただ生活の為、私が惨めな思いをしない様に、がむしゃらに夜の世界で働いてきた。


そして…女として寂しくて、誰かに寄りかかりたくて…。


「いいお母さんだな。」


先生の言葉に涙が零れた。


そしてそんな私の頭を撫でてくれた。



そして、別れ話しをしたあの夜景を見に来た。


エンジンが止まると心臓の音が聞こえそうな位、静かになった。


そして…重なる唇。


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