先生
そして昼休み。


職権乱用決行してやった。


「失礼します。」


「おう、入れ」


準備室のドアが開いた。


「やっぱり泣いてたか。」


慌てて隠そうとしたけど、少し泣き腫らした理恵の瞳が、俺に教えてくれた。


「工藤に何か言われたか?」


「………。」


中々言い出そうとしない理恵。


「言って?」


理恵の腕を引っ張って、俺の胸の中に入れた。



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