俺様男と契約結婚?!
私は深呼吸をしてその外人に話しかけた。
『失礼します。今回急きょ通訳の代理をさせていただきます、東宮優稀と申します』
私の声とともに怒鳴っていた外人と相楽さんが振り向いた。
『おぉ。私はデイヴィスだ。君はロシア語が?』
『はい。代理ですから本当の通訳の人にはかないませんが今日はよろしくお願いします』
『いや、君の発音は今まで聞いてきた通訳のよりとっても上手だ』
『ありがとうございます。デイヴィスさん。
ところでなぜ怒っていらっしゃったんですか?』
『ここにはロシア語が話せる人がいなくてね…誰かいないのか?って言っても
相楽には通じてないみたいだし困ってね…相楽にすまなかったと伝えてくれ』
そんなことで怒ったんだ…
相楽さんめんどくさそうな人を取引先の相手にしたんだね
『そうでしたか。では私が代わりに伝えさせていただきます』
私が相楽さんのほうを向くと相楽さんは目を見開いて驚いていた。
そんなに驚かなくても…
なんかすっごくバカにされてた気分
「相楽さん、デイヴィスさんは言葉を交わせる人がおらず、
少しパニックになったみたいです。そのことにすまなかったとおっしゃっています」
私が話しかけても相楽さんは固まっていた。
「相楽さん?」
「え?あれ?優稀さん…ロシア語が?」
「はい。幼いころに父から少々習いまして…
日常会話程度ですけど話せます」