俺様男と契約結婚?!



「優稀さん、デイヴィスさんにこれからもよろしくと伝えてくれるかい?」



相楽さんはデイヴィスさんと握手をしながら言った。


「わかりました」



『デイヴィスさん、相楽さんがこれからもよろしくと言っております』


『ああ、こちらこそよろしくと伝えてくれるかい?』



「相楽さん、デイヴィスさんがこちらこそよろしくとのことです」



そう伝えると2人は笑顔を交わして別れた。



「優稀さん、今日は本当に助かったよ。いつかこのお礼をさせてもらうよ」



「お礼だなんて…私も結構楽しんでやってましたし、お役に立てて光栄です」



まぁ楽しんだって言うのは中崎親子のあの悔しそうな顔を見たからなんだよね

私がデイヴィスさんと話してる間ずっとこっち見て唇かみしめてたし

マジあの顔は私の中で今日のMVP並だったな

また見たいかも…





「ホント素晴らしい人だ。じゃあ今日のパーティーもっと楽しんでくれ」


そう言って相楽さんは私から離れ、また挨拶へと向かって言った。



私はそれから何度も中崎親子の顔を思い浮かべてはニヤニヤしていた。

アイツの存在も忘れて…













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