タリドの館 ~そのオトコ、支配人~
その一輪のユリは

人を避けるかのように


しかし

自らを象徴するかのように


気高く

颯爽と咲いていた。



「食事のご用意が整いましたら

お呼びいたしますので

それまでおくつろぎ下さい」


タリドは丁寧に一礼すると

静かに部屋の扉を閉めた。


そして微かな足音は

遠ざかっていくのだった。
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