僕が好きな君へ
朝メシ食うか。とりあえず。

そう思いたって台所に行くと、慣れた手つきで目玉焼きを焼いて、食パンとカップスープをテーブルに並べる。



…やべえ。

なんか俺、ちょー健全男子じゃん。


「いただきまーす。つって」


こんな日も、悪くねぇかもとか、なんかどっかで感じながらカップスープを飲んでみて。


「やべえ、コンソメまじうめぇ」


こういう寒い日には、余計にスープのあったかさが身に染みて。
かなりまったりした空気に多く息を漏らす。



…うん。

こんな朝も、結構嫌いじゃない。





朝の情報番組を見ながらパンをかじってたら、そののんびりした空気をぶち壊す機械的な音が部屋中に響いて、ちょいムッときた。

カップの上にパンを置いて無造作にケータイを開くとそこには、着信を知らせる映像と、彼女の名前。
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