キミの隣のイケメン君.

いつも通り過ぎない?

本当の集合時間なのにやっぱり佐原くんが現れない。

ちょっと経って、佐原くんが現れた。

「悪い。」

「いいよ。いつものことじゃん」

「はい。これ上げる」

また、ジュースを買ってきてくれた。

「ありがとう。」

いつも通りあたしの横に佐原が座った。



「話があるんだけど」

そうじゃないとメールしてこないでしょ?

「何?」

「この間山崎が言おうとしてたこと」

えっ?

それって…



「俺、山崎のこと好きなんだけど。」



あたしの顔を覗くようにさらりと言われた。

「えっ?」

「俺と付き合ってくれないか?」

「えっ…と…はい。よろしくお願いします」

どきどきと心臓が鼓動する音が佐原くんまで聞こえてそう。

「はぁ~よかった。ちょっと手遅れかなって思ってた」

佐原くんも緊張してたんだ。

「俺告白するの初めて」

「嘘だ!?」

初めて告白された相手があたし?!

「嘘じゃない。今までこういう気持ちにしたことなかったから。」

真剣な目でそう言われた。

嘘じゃないんだ…

「嬉しい…」

「ん?何か言った?」

「嬉しいなって。告白されたから。あたしも告白されるの初めて」

正確に言うと彼氏できるの事態が初めて。



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