偽りの結婚



「ありがとうございます」


イリアなりの譲歩に一応のお礼を言う。





その後、いつものごとく一人で食事を済ませベッドに入った。

横たわって窓の外の月を見上げて先ほどの事を振り返る。



舞踏会か……

国王の勅令ならしょうがないわ。

当日は行くだけ行って隅でじっとしておこう。

けれどやっぱり最低限のマナーは必要よね。

そんなことを考えながら眠りについた。





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