どうしても。
「かーしわーぎちゃんっ♪」

「佐々木…さん? …え、園田さん?」

柏木菜子は
あたしたち2人を見て、
明らかに怯えていた。

それはそうだろう。
あたしたち2人に
声を掛けられた人の道は2つ。

栄光の階段を駆け上がるか、
地獄の階段を転げ落ちるか。

そりゃあ、びびるだろ(笑)

あたしたちに
優しくしてもらえる訳がないこと、
自分でもわかってるはずだから。

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