爆走★love boy
ついさっきまで別れるか別れないかで悩んでいたというのに、なにしてんだか。
「この前、ロクにデートできなかっただろ? 今日はその埋め合わせ」
「……はい」
ニカッとほほ笑む先輩に、照れ笑いをする私。
学校で助けてもらったことに再度お礼を言ってから、私たちはこの前のデパートに足を運んでいた。
ドーナッツ屋の前を通り過ぎたとき、一瞬嫌な事を思い出したけれど、先輩は何も気にしていないそぶりで世間話を続けていた。
『やった側は忘れるけど、やられた側は忘れない』
昔、お母さんがそう言っていたことを思い出す。
私が、友達のエンピツを壊してしまい、それを素直に謝ることができなかった時のことだ。
「この前、ロクにデートできなかっただろ? 今日はその埋め合わせ」
「……はい」
ニカッとほほ笑む先輩に、照れ笑いをする私。
学校で助けてもらったことに再度お礼を言ってから、私たちはこの前のデパートに足を運んでいた。
ドーナッツ屋の前を通り過ぎたとき、一瞬嫌な事を思い出したけれど、先輩は何も気にしていないそぶりで世間話を続けていた。
『やった側は忘れるけど、やられた側は忘れない』
昔、お母さんがそう言っていたことを思い出す。
私が、友達のエンピツを壊してしまい、それを素直に謝ることができなかった時のことだ。