爆走★love boy

真夜中の電話

樹先輩が言った『男の感』が当たったのは、それから一週間ほど経過したときのことだった。



裏バンの女である私に楯ついたとして、ナナミは学年中からハブられるようになり、


私みたいな目立たない子にまで後ろ指を指されるようになっていた。



そんな、ある日。



眠りについていた私の耳に携帯電話の着信音が届いた。



どんな夢だったか、起きた瞬間に忘れてしまったけれどいい気分だったのに、と、眠い目をこする。



時刻を確認すれば、陽も上がらない２時半ごろだった。



「誰よ……」