爆走★love boy
仲直り
「亜美ぃ~!」



ナナミが私のところへ走ってきたのは、教室に入ってすぐのことだった。



「おはよう、ナナミ」



「昨日はあんな時間に電話してごめんね」



「ううん。私なら大丈夫」



ニコニコと笑っていつもどおりにしているナナミだけれど、その目は赤くなっている。



でも、雅紀君とのことで学校まで休んでしまった私よりも、ずっとずっと強い子だ。
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