爆走★love boy
つい昨日まで会話なんてしなかった私たちが急に仲良くなっていることに、


男子たちは不満そうな顔をしていたり、目を丸くしていたりする。



そんな男子たちを尻目に、私とナナミはロクに会話できなかった期間を消費するかのようにどうでもいい会話に熱中した。



「ほんと、ありがとう。それにごめんね、亜美」



特別深い会話をしている最中じゃなくても、ナナミはふと思い出したように真剣な表情になり、そう言った。



「ううん。それよりさ――」



そうやって私が話題を変更し、また話は続いて行く……。
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