ラブハンターに狙われて。
「水城 麗。大手アパレル会社の社長令嬢だよ。彼女、社長に惚れて何度もアプローチしてる」
「えっ…?」
“社長令嬢”また、あたしとは全く住む世界が違う人。
なんか…悔しいぐらいに、お似合いだよ…あの2人…。
品のある笑顔のお嬢様。
そして、あの人も、直紀が好き…。
あたしって…本当に直紀にお似合いの相手なのかな?
一般人のあたしが
何もかも揃っているセレブでカッコいい直紀の、彼女でいていいの?
このドレスも、本当は、もっと綺麗な人に着てもらえた方が幸せだったかもしれないね。
窓ガラスに映る自分の姿が、凄く滑稽に思えてきた。
ヤッパリ…あたしと直紀は、一緒にいてはいけないのかもしれない。
住む世界が…違い過ぎるんだよ。
そう思うと、悲しくて、俯いたら、膝の上で握りしめていた手の甲に、涙がポトリとこぼれ落ちた。