ラブハンターに狙われて。

社長の車で、店の近くまで送ってもらったあたし。


「じゃあ、きょう店に顔出すから」


そう言う直紀に「ありがとうございます」と言うと。


降りようとする、あたしの腕をグイッと引き寄せ


「うっ…」


苦しくなるほどのキスをした。


やっと直紀から解放されたあたしは、車から降りて


「じゃあ、あとでな」


爽やかな笑顔で去っていく直紀の車を見送った。



ふぅ…。直紀、朝からあんなキスして。恥ずかしすぎるよ。

火照る頬を風で冷ましながら歩いた。



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