ラブハンターに狙われて。

「奈津。悪い、今から藤原と打ち合わせがあるんだ」

「あっ、はい。あたしも、お店に戻らなきゃ」


そうだなと、直紀は言うとあたしの肩に触れ


「あとで電話する」

耳元で囁いた。



「失礼します」


頭を下げて、社長室の扉を閉めようとした時


「気をつけて帰れよ」

扉まで見送ってくれた直紀の肩越しに


にこやかに右手を上げて笑う聡の笑顔がかえって不気味に感じながら扉を閉めた。



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