午前0時のシンデレラ

「大変だったんだぜ?お前の友達動かすの。ま、所詮は金だよな」


「………っ」


「ボロボロになったお前に、あとは優しくするだけでいい。それだけで、簡単に手に入った」


目の前にいたのは、昔の池田じゃなかった。


昔の池田なんて、始めからいなかったのかもしれないけど。


「最低っ…!」


「何とでも言え。もうお前の身体にも飽きたしな。…ちょうど、こいつらがお前を欲しがってたもんだからさ」


池田の友達が、ニヤニヤと笑いながらあたしを見た。


「俺ら、興味あるんだよね。お嬢さまが、一体どんな風に喚くのか」


「そうそう。どんな風に楽しませてくれるのかなぁ?」


誰かの太い腕が、あたしの胸元を掴んだ。


「やっ…!触んないで!」


ビリビリと、布がいとも簡単に裂けていく。


露になったあたしの肌を見て、誰かが口笛を吹いた。


「さすがお嬢サマ。キレーな肌してんじゃん?」


あたしは顔が真っ赤になるのを感じた。


唇を噛みしめて、相手を睨む。


< 89 / 200 >

この作品をシェア

pagetop