午前0時のシンデレラ
「大変だったんだぜ?お前の友達動かすの。ま、所詮は金だよな」
「………っ」
「ボロボロになったお前に、あとは優しくするだけでいい。それだけで、簡単に手に入った」
目の前にいたのは、昔の池田じゃなかった。
昔の池田なんて、始めからいなかったのかもしれないけど。
「最低っ…!」
「何とでも言え。もうお前の身体にも飽きたしな。…ちょうど、こいつらがお前を欲しがってたもんだからさ」
池田の友達が、ニヤニヤと笑いながらあたしを見た。
「俺ら、興味あるんだよね。お嬢さまが、一体どんな風に喚くのか」
「そうそう。どんな風に楽しませてくれるのかなぁ?」
誰かの太い腕が、あたしの胸元を掴んだ。
「やっ…!触んないで!」
ビリビリと、布がいとも簡単に裂けていく。
露になったあたしの肌を見て、誰かが口笛を吹いた。
「さすがお嬢サマ。キレーな肌してんじゃん?」
あたしは顔が真っ赤になるのを感じた。
唇を噛みしめて、相手を睨む。