大好きな君にエールを
「麻帆ちゃんは嬉しいのよね?いつも傍にいない康也ちゃんが今傍にいるからね~」
奥さんが麻帆にウインクをして奥に入っていった。
「奥さん、相変わらずいい人だねっ」
熱いラーメンをふーふーしながら、美味しそうに食べる麻帆。
麻帆……ごめんな。会いたい時に傍にいられなくてごめん。
麻帆に辛い思いさせてんのはわかってる。わかってるからこそ、俺は花龍高校で懸命にもがいている。
「どうしたの荒ちゃん?ラーメン食べないの?」
気がつくと、首を傾げながら俺の顔色を伺う麻帆の顔があった。
「く、食うよっ!2杯でも3杯でも食ってやるっ」
俺は、がむしゃらにラーメンを食い始めた。