大好きな君にエールを




鞄から、荒ちゃんからもらったストラップを取り出した。


あたしの手の中でキラキラと輝く四つ葉のクローバーを見つめる。……うん、キレイな色だな。


荒ちゃんからたくさん貰ったのにあたし、荒ちゃんに何もしてあげられなかった。


「あたし、荒ちゃんの彼女失格じゃん……」


そう呟いた時だった。


♪〜♪〜♪


メール着信音が鳴った。誰だよーこんなショボんでる時に。あたしは仕方なくディスプレイを見た。


「……うそっ」


あたしは慌てて受信ボックスを開いた。慌て過ぎて手が震えてた。


メールの送り主は、今さっきさよならをしたばかりの荒ちゃんだった。



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