大好きな君にエールを
「みんなもそうよっ!」
そう言って、2年組からみんなへ投げ掛けたキャプテン。
「いくら南原が強くても、実際に試合をしないと何が起こるかわからないじゃない?」
「はいっ」
「だから、最初から負けると思うな!」
「はいっ」
「そんなに負けると思うなら、勝てると胸を張れるまで練習し続けるのみ!以上、練習開始!」
「はいっ、ありがとうございました!」
中学の時とは違う高校の剣道。剣道というスポーツは変わらない。だけど、剣道へ対する情熱が違いすぎるんだ。
キャプテンの今の時間を大切にしたい。
練習を割いてまで話してくれた熱い思いを、無駄にしたくない。