大好きな君にエールを





「サボりだったら…まだ笑えるんですけど」


「あ、サボりじゃないんだ?」


「キャプテン、何気あたし傷ついてますよ」


『ごめんごめん』と謝りながらあたしの隣に腰を下ろしたキャプテン。


「昨日の練試で負けたのがショックで今日の練習に身が入らない…とか?」


「全くそのとおりです」


「そしてそれプラス部活以外で何かあった…違う?」


キャプテンは何でも見破れるんだな。あたしは小さく頷いた。


「話せるなら聞くよ?」


あたしは優しすぎるキャプテンの言葉に昨日の後悔を話した。


遠距離中の彼氏から電話が来て切ったこと。八つ当たりをしちゃったこと。


全部あたしが悪いんだ、と。







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