大好きな君にエールを
────…そしてあっという間に1週間は過ぎて、今日は大会当日となった。
「緊張ー…」
大会会場で、藍と手を握り合いながら緊張をほぐすあたし。
「変な力は抜いて!自分を信じるのみっ」
キャプテンが肩をポンッと叩いてくれたおかげで、気持ちが楽になった。
あれから、荒ちゃんからの連絡は…ない。やっぱり嫌われたんだと思うと悲しくなるけど仕方ない。
この試合が終わったら連絡する。そして『この前はごめんね』の言葉と、試合に勝ったよと勝利を報告するんだ。
「さ、中に入って会場の雰囲気を掴もうじゃん!」
キャプテンの声でみんなの目の色が変わった。3年生にとって最後の試合が始まった。