大好きな君にエールを
そして部活のみんなとも記念撮影をして、部室を後にした。
「あっ、あーさほーっ♪」
タイミング良く、ひーちゃんが飛んできた。何事かと思いながら見てみると…
「じゃじゃーん!宝賀くんから、第2ボタン渡されちゃった☆」
「え!?奪ったんじゃなくて?」
「失礼なっ。実はさ…『ずっと好きだったんだ。…よかったら第2もらって?』って!!」
嬉しそうに宝賀くんからの第2ボタンを握りしめるひーちゃん。よかったね、ひーちゃん。やっと想いが報われて。
「麻帆も明後日もらえるよ♪」
「荒ちゃんだし、制服を持って帰ってくるの忘れてそー」
「それより、荒嶋くんキャッチャーだし、モテるんじゃない?」
キャッチャー意味あるの?でも…人気ありそう。甲子園出てるし、あぁ…第2ボタン無くなってたりして!?…それ1番ショック。
「大丈夫だって」
ひーちゃんが優しく肩を叩いた。