大好きな君にエールを
だけど…
【着信 羽山春貴】
相手は春貴だった。ったく、こんな時に期待させるんじゃないわよっ。あたしはプンスかした気持ちで電話に出た。
「…もしも…」
「もしもし麻帆ー?お前今どこいる?まだ学校?」
「○×公園」
「そっか。あのさ、15時半から暇か?よかったら中学校行かねーか?」
「えー、春貴と2人で?」
「ちげーよ。高石とか他にも何人かで、最後の制服姿見せにいこーぜっ」
沙月も来るんだ!!あたしのテンションはMAXに達した。久々だよ、沙月と会うの♪
「わかった!!どこに集合すればいい?」
「んー、わかりやすい○×公園でいんじゃね?みんな知ってるし」
「了解。じゃー後でねっ」
ふふふ。みんなとも会えるんだ。久々すぎてちょっと緊張しちゃうじゃん。
約束の時間まで後1時間ある。ここでお昼食べながら時間潰そうかな。そうしようと決断した時。
「麻帆さん」
聞き覚えのある声がした。