Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[後編]



「俺が迷惑だなんていつ言った? 
ちなみに今までにおまえのストーカー、もどきも含めて俺が何人撃退してきた? 
迷惑だ面倒だって思ってたら確実に今ここにおまえ居ねーぞ」



「…そうだよね」



実はあたしは今回のことはまったくの初めての経験ではなかった。



今までにもお客様からしつこく誘われたり仕事終わりに待ち伏せされたりして、そのたびに福嶋くんが彼氏のフリをしてくれたり、時には力で捩伏せてくれたこともあった。



だから今回も、また迷惑をかけると思って福嶋くんには相談しなかったのに。



どういうわけか西崎さんの耳に入っていて、丸め込まれた形で相談したらこうなってしまった。



「…はぁ」



福嶋くんがいらついたようにため息をもらす。



「…ごめんね。相談しなくて」



「…いいよもう」



そっぽを向いて吐き捨てる福嶋くん。





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