アイツとあたし。
ミーティング
「いきなり、本題に入るけど…、一昨日黒田財閥に営業に行ったでしょ?そのときに依頼が入ったの」
「依頼~?何の依頼なの~?」
あたしに質問をした彼女は、第2秘書の椿 若菜(つばき わかな)。
彼女は、あたしの幼馴染みで親友。
「マンションのデザインよ」
「マジで言ってンスか~、社長」
彼は、アシスタントの濱野 誠二(はまの せいじ)。
彼は、一見チャラ男だけど、仕事はよく出来る。
「マジよ」
「それで~、真凜は引き受けンの~?」
「検討中よ」
「検討中なのに何でミーティングするンスか?社長」
「みんなの意見を聞こうと思って……」
「あたしは~、賛成~。だって、真凜にもチャンスだしィ?あたしもやってみたいしィ~」
「俺も賛成ッスよ、社長。やりがいのある仕事だと思うし……」
「俺も、コイツ等の意見に賛成ッスよ。まぁでも、最終的に決めんのは真凜さんッスけど……」
みんな……
あたしは、幸せ者だよ
零……
「って、俺死んでないッスからね。なんか死んだっぽいみたいになってんスけど……」
なんでわかった?
もしかして、エスパー!?
「いや、全部声に出てますから」
「マ、マジでか!?」
「はい(泣)」
周りをみると、2人とも笑いを堪えていた。
「で、どうすんスか?真凜さん」
「もちろん、引き受けるわよ」