先生がいた。
「よし。休憩したし美紀の相手もしたし、練習戻るか!」
「それじゃ僕先に行ってますね。」
はぁ~・・・。どきどきしすぎてもう疲れた!
こんなに、先生に触れたのは初めての体験。
「それじゃ、わたしも帰ります。」
「あ、そうなの?んじゃ気をつけて。」
「さよなら!」
先生の姿が扉の向こうに消えて、右手を見つめる。
「先生・・・の手あったかいな。」
帰り道、わたしの顔がにやついていたことは秘密。