先生がいた。
それからは毎日、放課後図書室に残って勉強。
図書室は昼休みだけしか解放されないから放課後は使い放題。
カリカリカリカリ・・・
鉛筆の音だけしか聴こえない。
なんて状況は10分も持つことはなく。
「んでさ!昨日のドラマ!見た!?」
「見た!めちゃくちゃかっこよかった!」
「よね!でもあの彼女ブリっ子すぎて嫌だ!」
「わかるー!」
いつの間にやらドラマの話に花が咲く。
「おいおい。お前らそんなんで大丈夫か?」
わからないところがあった時にすぐに聞けるように先生も一緒にいるけど、質問したことは一度もない。
「・・・きっと。大丈夫だと思われる!」
「今回、俺の勝ちだな。問題すごい難しくしてやるから!」
「ひどい~!」
「じゃぁちゃんと勉強しろ。」
渋々勉強にもどる。