先生がいた。
「先生~~~。」

私が声をかける前に他の女子の声がした。

「ん?あぁ、野村。なんか質問か?」

野村・・・。

「あの~、話聞いてなかったんでまた説明してください。」
「聞いてなかったのかよ。全く・・・。だからぁ、」

野村亜実(ノムラ アミ)。
あの子は高崎が好きだ。
だけど、私にとって野村はライバルではない。
あんなわがまま娘誰が好きになるか!!

「あぁ、はいはい。とりあえず教科書を順番にやっていくって事ですよね。」
「・・・。あぁ。もういいか?」
「ありがとうございまぁす。」

苦笑しながら先生がこっちに歩いてきた。



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