君となら墜ちてもいいよ?
お母さんが作ってくれたお弁当には、大好きな甘い卵焼きと小さなハンバーグが入っていた。


真っ先に卵焼きを頬張ると、甘さが口の中に広がり、幸せな気分。


「もーらいっ!!」


誰も居ないハズの屋上だったのに、後ろからヒョイッと卵焼きを捕られた。


「甘くて上手いね、ルナ先生っ」


モグモグと口を動かし、私の隣にドカッと勢いよく座って来たのは…

朝、私に手を振った生徒だった。


「あ、貴方はここで何してるの?」


「ん〜?昼寝。先生こそ、こんなとこに居たら駄目じゃん。これも頂戴っ」


またもや、パクッと二つある内の一つのハンバーグを口に放り込まれてしまった…。


「お腹空いてるの…?」


「んーん…、俺はパン食べたから。ただ、上手そうに見えてさ。しっかし…幼稚園弁当みてぇ」


ハンバーグを掴んだ指をペロリと舐めて、毒を吐いて、クスクスと笑い出した彼。



< 9 / 30 >

この作品をシェア

pagetop