櫻桃~サクランボみたいな二人~


「あぁ!桃花ちゃん、やっと来た。光輝くんも」

「ゴメン!詩穂音ちゃん。スッカリ忘れてて…」

「やっぱりな。桃花のことやから、忘れてると思っとったんやで」

はは…皆さんワタクシをよく知ってらっしゃる事…。

「おい、桃花。早く持ち場に付け」

「オッケィ!任せて、光輝」

あたしは自分の持ち場にある、椅子に座った。

はぁ…やっと座れる…。

…お?投票した人かな?

あたしは出口の監視になってたから、出口に来る、女子生徒をじっくり見た。

「桃花先輩?」

「ぅわい!…あ、はい?」

ジックリ見てて、ビックリしちゃったよ。

「「私達、桃花先輩を応援しています。頑張ってください!」」

「ありがとぉぅ!頑張るね☆」

「「っ/// はい///」」

あたしは、軽く涙目になりながら、最高の笑顔を見せた(つもり)。

やっぱり、後輩は可愛いなぁ。



投票が終わるまで、後輩はいいなと心の中で呟き続けた桃花だった。



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