櫻桃~サクランボみたいな二人~
「ぅわぁ!!浴衣がたぁくさんある!!」
可愛い!けど似合わなぁい!!
「桃花先輩、今回は早めに選びましょう。さっきみたいにならないように」
「そ、そうだね…あははぁ…」
よし、急いで可愛いの選ぼう!
…って、どうしよ。
げっ!華香ちゃん、もう決めてるしっ!!
華香ちゃん…ベースが紺色で、ピンクや紫、青の朝顔がついてる!!
「よし。こうなったら、目を瞑って…」
適当に手を伸ばし…て…取ったぁ!!
「ちょっ…コレ…」
『皆様、お待たせいたしました。浴衣審査に入ります。出場者の皆様に登場していだきましょう。どうぞ!』
あたしは、幕の外にでた。
あたしの浴衣は、オレンジのベースに、黄色い向日葵のついたの。
適当に取ってみたけど…案外可愛くない??
想像してみな?みんな!
…ね?可愛いでしょ☆
あたしに似合ってるのかは……ご想像にお任せします。
あたしは、舞台を笑顔で歩いた。