櫻桃~サクランボみたいな二人~


まさかの結果に驚きました。

まさか…まさかねぇ。

みなさん、思うでしょ?




『最後は、ウエディングドレス審査です』

ウ、ウエディングドレスゥ!!??

『ただし、出場者のみなさんには、エスコートを彼氏、仲の良い男友達の方にお願いしてきていただきます。見つからない場合は、生徒会の者がエスコートいたします』

エスコート?!

あたしには、彼氏なんかいないし…。

「紅箕ぃ、生徒会長の櫻光輝先輩狙うためにぃ、誰も誘わないどこっかなぁ」

「えぇ?!紅箕、マジで言ってるの?!」

「マジだよぉ。だって、隣にいたらぁ、何か自慢できない?」

ズキッ…。何それ…光輝を私利私欲のために使うの?

「それにぃ、光輝先輩じゃなくてもぉ、蒼慈先輩とかぁ毅一先輩とかいるじゃん」

あの子に光輝を捕られる前に、行かなきゃ。




【光輝side】

ウエディングドレス…か…。

いつか、俺の隣で着てくれねぇかな。

「光輝ぃ!!」

「…桃花?何で」

「光輝、あたしの、エスコートさんになってくれない??」

…え??

夢か?

「俺が?…マジで?」

「だって、そんな仲いい人…あたしいなくない?だから。蒼慈君には真矢那ちゃんいるし、尚斗君にも、蜜乃がいるから…」

そんな理由かよ。

まぁ、でも…。

「いいぜ。やってやる。お前に、ミスを獲らせるためにな?」



< 126 / 197 >

この作品をシェア

pagetop