櫻桃~サクランボみたいな二人~


#光輝side#


人の波に揉まれ、疲れ果てている俺と桃花。

「桃花、ちょっと待ってろ」

「うん。わかったぁ」

えっと―――…。

自販機…は??

「あった。えっと…アイツはアセロラジュースで…」

俺は、コーヒー…。

自販機で飲み物を買って、急いで桃花の元に戻った。

すると…。

「やめてくださいっ!!」

桃花の声がした。

桃花の周りに人が沢山いた。

「桃花っ!!」

人混みを掻き分けて中へ向かった。

「触らないでっ!!」

「良いじゃねぇかよぉ」

「俺らと遊ぼうぜぇ??」

桃花がナンパされてた。

でも、ただのナンパじゃなく、少々乱暴に桃花を扱う。

「こ…うき。助けて…」

「あぁん??誰だソレ?」



< 152 / 197 >

この作品をシェア

pagetop