櫻桃~サクランボみたいな二人~
*桃花side*
変な人達にナンパされている。
でも、この人達…怖い…。
手をベタベタ触りまくって…。
気持ち悪い…怖い…。
怖いよ……助けて…光輝っ!!
「おい、てめぇら!!」
「あぁん?何だてめぇ!!」
「こ、光輝っ!!」
来てくれた…光輝は助けに来てくれたんだ!!
「コイツの彼氏だよ」
「あぁ?!」
「てめぇら、人のオンナに手ぇ出してんじゃねぇよ!!!」
か、彼氏…? オンナぁ?
「うっせぇ!!黙れぇ!!」
ナンパ組一人目は光輝に殴りかかった。
「危ない!!光輝ぃ!!」
見ていたくなくて、目を瞑った。
_ガシッ!_
とても大きい音がした。
目を開けてみると、そこには…。
「…クッ…!」
殴ってきた男の拳を左手で受けている光輝がいた。
「殴るなんて、いい度胸してんじゃねぇか。あ?来いよ」
「…チッ…!おい、行くぞ」
男達は去っていった。
「はぁ〜…」
安心と疲れで、足の力が抜けて光輝の胸に飛び込んだ。
「大丈夫か?ゴメン、桃花」
「良いよ。だって、助けに来たくれたから」