櫻桃～サクランボみたいな二人～

＃光輝side＃


やっぱ、風呂はいいな。

あの仲居、俺を狙ってるのか？

って、自意識過剰すぎだよな。



≪お風呂前≫

桃花はまだか…。

「あ、櫻さん」

あの仲居…風呂まで…。

「何なんですか？！風呂まで」

「すみません。お食事の事、聞き忘れてまして」

だからと言って、態々風呂まで…！

「また後から言います。部屋で！態々ここまで来ないでください」

「申し訳ありませんでした。では、後々お部屋にお伺いします」

ったく…。

「光輝？」

「おぉ、来たか」

やっと来た。

「今の仲居さんだよね？何だった？」

「食事の事聞き忘れてたんだとよ。態々ここまで来て」

「やっぱり…」

ん？？

「やっぱり…って？何がた？」

「あ、ううん。何でもない。光輝、コーヒー牛乳買ってきていい？」

「おぉ。俺も欲しいし行くか」