櫻桃~サクランボみたいな二人~
_チュンチュン…チュチュチュン_
「ふぁあ…。朝か…」
「スー…スー…」
桃花はまだ寝てる。
こうやって見ると、桃花は本当に可愛い。
サラサラの長い髪。
クリクリした目に長い睫毛。
全体的に整っている顔。
俺よりも頭1コ半低い身長。
華奢なスタイル。
桃花はスッピンでも、化粧してても可愛い。
俺はコイツにつり合わないんじゃないかと思う。
「ん…。あ、こーきおはよぉ」
「おはよう、桃花」
寝起きの桃花はやっぱり可愛い。
「こーき…今何時かなぁ」
時計は、7時20分を指していた。
「う~んとな…。7時20分かな」
「そっかぁ…。じゃぁ、着替えないとねぇ」
少し甘えた口調で話す桃花。
他のオンナがこうやって喋ったら、ムカッとくる。
でも、桃花が言うと、そうは思わない。
「よし、着替えるか」
「うん。そうだね」
着替えるのに、俺達は意外と苦労した。