櫻桃~サクランボみたいな二人~
#光輝side#
俺の望んでいなかった結果になった。
桃花は、割引き券と旅行券に釣られた。
「光輝、旅行、一緒にいかない?」
「は?」
こいつ…。本気でいってるのか?
「券、2人分もらったから、いかない?」
「俺より、蜜乃や、真矢那と一緒に行けばいいのに…」
女同士のほうが、気が楽だろ?
「そうか…!蜜ちゃんと、真矢那ちゃんがいるか…!」
うん。うん。
そうしてもらわないと、理性が保てない。
「真矢那ちゃんに、聞いてくるね」
真矢那のもとへ、桃花は、駆けていった。
しばらくすると…。
「蒼慈君にアタックするっていう、用事があるって」
何じゃそりゃ…。
「蜜乃は?」
「電話してみる」
隣で、プルルルル…と鳴っている。
「もしもし?蜜ちゃん?あのさ、7月18日からの旅行に一緒にいかない?」
蜜乃が何か叫んでいる。
桃花は目を大きく開いて、驚いている。
「蜜ちゃんは、尚斗君にアタックしてるから、無理。っていうか、光輝クンと一緒に行きなさいだって。お願い!光輝!」
俺は渋々了承した。