櫻桃~サクランボみたいな二人~


「あ、先生…。ミス・コンって、いつやるんですか?」

聞いてなかったような気がする…。

「あらぁ?言って無かったかしらぁ?」

言ってないから、聞いてんでしょっ!

「1週間後の、7月17日…だったかしら…」

7月17日?!

「あたしの、誕生日っ!!先生っ!その日、あたしの誕生日なの」

そう。

言ってなかったと思うけど、あたしの誕生日。

「あらぁ。じゃぁ、ミス桃花になんなきゃね」

…ん?あたしの誕生日ってことは…。

「光輝もだっ!!」

「あぁ、そうだなぁ。俺と桃花は、誕生日が一緒なんです」

うんうん。なんか、運命かんじるよねぇ…!

「先生、いつから準備始めるんですか?」

光輝が、まじめな事を、先生に聞いた。

「明日よ。明日の朝、皆には早く来てもらいたいんだけど…」

「はぁ~い…分かりました」




あたし達は、明日、朝が早いことを知らされた。

それで、凹んだ私だった…。








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