彼女は双子!?
そんな俺の思いを知らない姜は…今日も無理をして笑っている。


誰にも見抜かれないような━━━偽りの笑顔で………。


ただ…本当の笑顔と似過ぎているからみんなは偽りの笑顔だって気づかないのか?


俺から見たら完璧に偽りの笑顔。


一体、何がそんなに姜を苦しめてるんだ?


………分からない…。



放課後。


何となく教室に残っている俺。


もう陽は傾いていて空がオレンジ色に染められている。


まるで…あの時のようだ━━━。


夕日を見つめながら涙を流す姜を思い出す。


あの時の姜は何を考えて…いや、何を想って泣いた?


そして屋上から降りてきたときに流していた涙のワケ。


知りたいけど…知ったら何かが変わる気がする。



姜………。


もっと知りたいから…


俺に教えてくれないか━━━?


頬杖をついて、オレンジに染まっている空を見つめながらそんなことを考えていた。



あれ?


…もしかして、夕日を見つめて流した涙と屋上から降りてきたときに流していた涙の理由…同じこと………?


この勘が当たることをしったのは翌日だった…。





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