彼女は双子!?

笑顔の裏側　Ⅰ

翌日━━━。


家に帰ってもずっと姜のことを考えていて寝ていない。


いわゆる睡眠不足ってヤツ…。



あー…頭重てぇ………。
しかもめちゃくちゃ眠ぃ…。



遅刻ギリギリになりながら教室に入る。


こんな時間に登校するのは珍しいのでみんなかなり心配している様子。


でも今はその気持ち？が俺にはキツいんだよなー…。



頭に響くからそっとしておいてほしいのが本音。


そんな俺の心情を知らずに話しかけてくる周りの皆さん。


「あの「五月蝿い…。　麻沓君の表情見て分かんないの？　どう見ても頭、痛そうでしょ。　それなのに騒いで…気持ち考えてあげたら？」



裏の俺がでそうになったのを遮ってくれたのは姜。


いつもおとなしくて静かだった姜が突然そんなことを言ったのでみんなポカーン状態。


俺もここまで言うとは思ってなかったからビックリ…。


しかし姜が言ったことはもっともだったので静かになってくれた。


ありがたや〜姜。



さりげなく姜の方に向き口パクで『ありがとな』と伝えた。


すると微笑が返ってきた。


その笑いは…本物だった━━━。





< 36 / 47 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop