涙が愛しさに変わるまで
あたしは自分の両手をチラッと見た。
メニューをがっちりと掴んでもってる。
なるほど!食べるもので悩んでるように見えたのか。
「ありがとう。じゃあそれ一つもらいます!」
「わかりました」
このとき男の子は少し微笑んだ。
……あっ!思い出した!
会社辞めた時、水族館であった女の子の好きな人!
……だったはず。
そっか!ここでバイトしてるんだ!
あの女の子ともう付き合ったりしたのかな~。
なんて1人でこの男の子と水族館で会った女の子の恋模様を想像したりした。