涙が愛しさに変わるまで


カウンターってどうも苦手なんだよな……。



あたしがメニューを見ながらそんなことを思っていると、お水が置かれた。



置いた人を見上げると、どこかで見たような気がした。



……どこだっけ。



かっこよさげなこの男の子。



……う~ん。



「あの~」



あたしが悩んでいると男の子が喋りかけてきた。



「オススメは焼き鳥の盛り合わせですよ」



「え?」



「お客さんずーっとメニューみて悩んでたんで」



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