― Summer Drop ―
「か、川原君、そろそろお昼食べに行かん?……行こうっ。」

急いで

教科書などをカバンに入れる。

「じゃあ辰雄がんばって。」

何か言いたそうな辰雄にそれだけ言うと、

謙太の手を引いて外に出た。



謙太と手をつなぐなんて

もちろん初めてだったけれど、

そのことを気にする余裕はなかった。
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