― Summer Drop ―
しばらく経って、机にどさりと黒いナイロンバッグが置かれた。

一気に心拍数が上がったけれど

その鞄に西城高校の校章が刺繍されていたことから、千夏の期待は一瞬で砕かれた。

となりに座った男子高校生が広げたノートには

何と読むかも分からないギリシャ文字の混ざった数式が並んでおり、

どうやってこんなものを解くのかと、目を丸くした。
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